Amazonスポンサーブランド広告とは?メリット・デメリットと掲載方法を解説
Amazonスポンサーブランド広告をご存じでしょうか。ブランドの認知拡大や、コンバージョン率を上げたい方は必見です。
本稿では、Amazonスポンサーブランド広告の特徴やメリット、デメリットについて解説していきます。
Contents
Amazonスポンサーブランド広告とは
Amazonスポンサーブランド広告とは、ブランドロゴ、カスタム見出し、および複数の商品を掲載するクリック課金制(CPC)のクリエイティブ広告をいいます。
この広告は、関連性の高いAmazonの商品検索結果に表示される検索連動型の広告です。類似商品を購入しようとしているユーザーがブランドや商品を見つけやすくなるようサポートしてくれます。2020年に導入されて以来、より多くの選択肢の中からニーズに合った広告を掲載できると数多くの企業から好評を博しています。
スポンサーブランド広告のメリット
Amazonスポンサーブランド広告の掲載には様々なメリットがあります。
1. 商品の認知・クリックに繋げやすい
広告は商品検索結果ページのトップやサイド、および検索結果内に表示されるため、ユーザーの目をひきやすく認知度向上に繋がります。さらに、広告はデスクトップとモバイル両方で表示させることができます。
2. Amazonのユーザー数が多いため、リーチしやすい
Amazonは世界中で利用されているECモールです。
ニールセンデジタル株式会社が発表した2021年12月のMonthly Totalレポートによると、日本のAmazon利用者は、楽天市場の5,104万人に次ぐ4,729万人にのぼっています。Amazonで広告を出すことで、性別や年齢を問わず一気に多くのユーザーにリーチさせることが可能です。
3. 選べる3種類の表示形式
Amazon スポンサーブランド広告の広告フォーマットは、商品コレクション、ストアスポットライト、動画の3種類に分類されます。それぞれで、広告のリンク先の指定方法やクリエイティブのフォーマットが多少異なっています。
商品コレクションとは、商品を宣伝する広告フォーマットを指し、ブランド名・ロゴ、商品、見出し等を設定します。ランディングページとして、自社ブランドを宣伝するために作成されたページを掲載できるのもポイント。
ストアスポットライトとは、ストアページを宣伝するための広告フォーマットです。このフォーマットを選択するためには、ストアページが3ページ以上必要となります。一つの商品だけでなく、ブランド全体を見てもらえるので、ブランドイメージの認知向上に繋げたい方にオススメです。
動画は、クリエイティブに動画を用いる広告フォーマットです。音と映像の組み合わせて宣伝できるので、ユーザーに大きなインパクトを与えることができる点が特徴です。
4. 新規ユーザーの購入数/売上額を測定可能
スポンサーブランド広告では、キャンペーンパフォーマンスを分析し、成功を測定するために役立つ各種ツールとレポートを提供してくれます。
ブランド新規顧客指標を利用すると、Amazon内でブランドの商品を初めて購入したユーザーの注文及び売上を測定可能に。さらに、これらの指標により、ブランド商品の初回注文数、ブランド新規顧客による注文合計の割合、ブランド新規顧客による注文の売上合計、ブランド新規顧客への売上合計の割合を、12か月間のルックバックウィンドウで追跡できます。例えばコンバージョン率を上げるといった成果実現のためのプラン策定等に非常に役立つ機能といえます。
その他のレポートでは、キャンペーンと掲載枠のパフォーマンス、広告のクリック数、売上、および広告支出額の売上に対する割合を表した広告費売上高比率(ACOS)が表示されます。これらのレポートを元に、成功した戦略を特定し、キャンペーンを最適化してくれます。
スポンサーブランド広告のデメリット
多くのメリットがある一方で、いくつかデメリットもあります。より良い成果に繋げるため、下記デメリットもしっかり把握しておきましょう。
1. コストが他の広告に比べて高い
スポンサーブランド広告などのCPC広告では、購入者が商品の広告をクリックした際に支払ってもよい上限の入札額で入札を行います。入札額の競争力が高いほど、ユーザーの商品検索と一致した際に広告が表示される可能性が高くなるため、入札を勝ち抜くためにはある程度資金が必要です。
また、最低入札額がスポンサープロダクト広告やスポンサーディスプレイ広告に比べて高い設定となっています。
2. 広告の対象外となるカテゴリーがある
現在は、アダルト商品、中古品、再生品、閉鎖されたカテゴリーの商品が広告対象外となっています。自社商品が対象か否か、事前にAnazonのクリエイティブ承認ポリシーを確認しておくのが良いでしょう。
3. 掲載のためにはAmazonブランド登録が必要
スポンサーブランド広告を掲載するためには、Amazonブランド登録に登録している大口出品者、取引会社、書籍の取引会社、代理店である必要があります。
スポンサーブランド広告の掲載方法
最後に、スポンサーブランド広告を利用する場合の手順を簡単に説明します。
①ブランド登録を行う
②Amazonストアの作成
こちらは必須要件ではありませんが、作成しておけば自社のブランド・商品をアピールすることができるため、オススメです。
③キャンペーン期間と予算の設定
④広告の作成
広告フォーマットを選択し、見出しを追加後、商品を選択していきます。
⑤ターゲティングの選択
キーワードターゲティングと商品ターゲティングの2つの方法があります。前者は、その設定したキーワードで検索された時に広告が表示され、後者は特定の商品やカテゴリー、ブランドなどを指定し、関連する場所にターゲティングされます。
⑥クリックの入札額の選択
➆審査
終わりに
以上のようにAmazonスポンサーブランド広告は、自社ブランドや商品の認知度を高めるためのツールとしてとても役立ちます。
また、特にAmazonでは購買意欲の高いユーザーが集まっているため、いかにクリックしたくなる広告を作るかが、コンバージョン率アップのキモともいえるでしょう。ただし、その分コストもかかるものではあるので、自社が今何をすべきか、商品売上アップのためにどのような広告が最適なのか等、よく吟味してから臨む必要があります。
より良い手法で、自社商品・ブランドの認知・売上向上に繋げていきましょう。