STUDY

Facebook広告とは?実施するメリットとデメリット

Facebook広告とは?

Facebookは、2004年にアメリカで創業されたSNSであり、現在主要なSNSの一つとして世界的に認知された存在となっています。今回は、このFacebookに出稿できる広告について紹介していきます。

 

Facebook広告とはその名の通り、Facebookの広告面に広告を露出できるマーケティング手法となります。ただし、露出できるのはFacebookだけではなく、2014年にMeta社(旧Facebook社)が買収をしたInstagramにも同じ管理画面から出稿することが可能で、課金形態はクリック課金・インプレッション課金から選択可能です。

 

Facebook、Instagramのユーザー数について、Facebookは全世界で約28億5300万人(2021年4月時点の発表資料)、Instagramは10億人以上(2018年6月時点)と、世界最大規模のソーシャルメディアとなります。巨大ソーシャルメディアへ広告を出稿できる手法であるFacebook広告について、メリット、デメリットを知ることでより理解を深めていきましょう。

 

 

メリット1 – 低コストでの出稿が可能

まずFacebook広告のメリットとして4つの点が挙げられます。1つ目は、低コストで出稿が可能であること。「クリック課金型」や「インプセッション課金型」など、予算や目的に合わせて様々な課金方式を選ぶことができます。また、予算は100円から出稿が可能であるため、比較的少額から始められます。

 

 

 

メリット2 – 幅広い掲載面へ露出可能

2つ目のメリットは、幅広い掲載面への露出が可能であること。前述の通り、Facebook広告からは巨大ソーシャルメディアであるFacebookとInstagram両方に広告を出稿することができますが、掲載できる場所も多様です。Facebookの場合、ニュースフィードを始め、右側の広告枠や、検索画面、Meta社(旧Facebook社)のチャットツールであるメッセンジャー内、没入感あるコンテンツのFacebookストーリーズに露出することが可能です。Instagramでは、フィード面、同じくストーリーズ等に露出させることができるようになっています。

 

さらに、Facebook広告ではFacebook、Instagramの中でも掲載させたい場所を広告枠レベルで設定することができます。例えば、商品のターゲット属性上、Facebookに不向きであるという場合はInstagramだけに露出させることも可能です。またFacebookの中でもメッセンジャーの広告メッセージでは魅力が伝わりきらないという場合は省くこともできます。

 

このように、Facebook広告は世界最大のソーシャルメディアであるFacebookとInstagramの中でありとあらゆるユーザーの目に留まるよう設定することや、限られた掲載面にのみ絞ることも可能といったメリットがあります。

 

 

 

メリット3 – クリエイティブ表現が多彩

続いて配信するクリエイティブについて、Facebook広告には露出させることができる広告のフォーマットが多彩であり、それらを多様な掲載枠に表示させることができるというメリットがあります。最近では、動画フォーマットや、複数の画像を使用しストーリー仕立てにすることでユーザーを惹きつけるストーリーズ広告など目にする機会が増えてきています。勿論、動画広告やストーリーズ広告だけではなく、通常のバナー広告や、Facebookページを運営して投稿した投稿を広告として使用することも可能です。

 

 

 

メリット4- ターゲティング精度の高さ

4つ目のメリットは、ターゲティング精度の高さです。Facebook広告はターゲティング精度が他のアドネットワーク広告、DSP、その他ディスプレイ広告よりも高い傾向にあります。

 

広告配信対象となるFaceookないしはInstagramのユーザーは、サービスを始める際に、年齢や性別、居住地などの基本情報を登録し、ユーザー自身がより快適にソーシャルメディアを楽しめるよう、好みのサービスや企業のFacebookページをいいね!したり、あるいは知人により自分のことを知ってもらうために、出身校や勤務先、職業などの詳細な情報を登録します。また、Instagramであれば、友人だけではなく、好みインフルエンサーや自分の趣味趣向にあった投稿をしている方をフォローします。Facebook広告はそうしたリアルなデータを元に、ターゲティングメニューを広告主に対して提供しています。エリアや年齢層、性別、使用言語はもちろんのこと、職業や興味関心、更には類似配信という手法を用いることで、例えば、商品ページで購入をしたユーザーと近しい興味関心や行動をしているユーザーに対し配信を拡大していくことなども可能です。

 

他のディスプレイ広告の場合、あくまでも各媒体のネットワークに存在するユーザー行動から推測した結果であるのに対し、Facebook広告は現実の情報を元にターゲティングできるため、ターゲット精度が高くなります。

 

さらに、Facebookはユーザーの投稿の読み方や表示の仕方を学習し、例えば、動画に反応せず読み飛ばすユーザーには、動画フォーマットの広告はそのユーザーに対しては極力露出しないようにするなど、ターゲティング精度の高さをより一層高める機能が備わっています。

 

このように掲載面の広さや、ターゲティング精度、クリエイティブが多彩であることなどがFacebook広告のメリットです。

 

 

 

デメリット1 – ターゲット層の違い

Facebook、Instagramには様々なユーザー存在しますが、属性にはやはり違いがあり、そのことを考慮し配信設定を行う必要があります。総務省の「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要」によると、日本においては、Facebookのメインユーザーは30代~50代であり、男女比は男性がやや多い媒体となります。一方、Instagramは、10代~30代の女性ユーザーが多い媒体となります。ただ近年では男性ユーザーも増えており、男性の割合は40%程で女性がやや多い媒体です。

 

このように同じFacebook広告でも、FacebookとInstagramの媒体毎で属性が異なるため、商品のターゲットに合わせ、管理画面で配信先を選択する調整が必要です。

 

 

 

デメリット2 – 広告配信可能なユーザー数

前述の通り、Facebookは世界最大規模、Instagramはいまだ急成長中の巨大ソーシャルメディアであるため、ソーシャルメディアを使用しているユーザーへ広告を配信したいのであれば最大のユーザー数に届けることが可能です。

 

しかしながら一方で、他のディスプレイ広告は例えばGoogle広告であれば膨大なGoogleのネットワークへ、Yahoo!JAPANのYahoo!ディスプレイ広告であれば日本最大メディアのネットワークと提携している媒体へと配信可能なため、Twitterなどの他のSNS広告を除くと、相対的にアプローチできるユーザーの数が少ないという点がデメリットとして挙げられます。

 

 

 

デメリット3 – クリエイティブの制作コスト

最後は、制作コストについてです。メリット3にもあるとおり、Facebook広告では多彩なクリエイティブで広告を配信することができます。このため、アプローチを最大限まで拡げるとなると、画像はもちろんのこと、動画やテキスト、スライドショー用の画像・動画・コピー、ストーリーズ用の画像・動画と準備が必要なクリエイティブの種類が多く、制作コストは他のディスプレイ広告よりも高くなることが多いといえます。また、クリエイティブは一度配信開始したら終わりではなく、勝ちパターンを見出すためにある程度データが蓄積されたら、パフォーマンスを見て、適宜新しいクリエイティブを追加しつづけPDCAサイクルを回していく必要があります。

 

このようにFacebook広告は、配信できるクリエイティブが多彩であるがゆえに、用意しなければならない素材も多くなります。ただ、全てのフォーマットに対応しなければ配信がなされないというわけではなく、商品のターゲットを定め、ターゲットの目に留まりそうなクリエイティブのフォーマットのPDCAサイクルを回すところから始め、体制が整い次第、徐々に異なるフォーマットでも配信を拡げていくと良いでしょう。

 

 

 

まとめ

以上、Facebook広告のメリット・デメリットを考慮しつつ、自社の商品のターゲット層はどこか、どのような手法の広告が効果的か見極め、活用していきましょう。

 

 

 

関連記事一覧

最新記事