Search Console Insights による Googleアナリティクス4のサポートが開始
今までSearch Consoleとユニバーサルアナリティクスしか関連づけられなかったSearch Console Insightsですが、2022年7月、ついに最新のアナリティクスであるGoogleアナリティクス4(以下「GA4」)も関連づけられるようになったと発表しました。そこで今回はSearch Console Insightsについて解説していきます。
Contents
Search Console Insightsとは
Search Console Insights(サーチコンソールインサイト)とは、Googleが提供する管理ツールで、自社サイトなど管理サイトのコンテンツのパフォーマンスを測定できるツールです。測定は、Google Search Console と Google Analytics の両方のデータに基づいています。このため、自社のコンテンツに関する分析情報の量と質を高めるためにも、Google Search Console とGoogle Analytics を関連付けておくこと(リンクさせておくこと)が非常に重要です。
Search Console Insights は、上述の通り、自社のコンテンツのパフォーマンスを詳しく把握するのに役立ちます。生の膨大なデータを分かりやすくまとめてレポートしてくれるので、ユーザーは一目で重要な分析結果を見ることができる点が魅力です。なお、ツールを使ってレポーティングできる内容の一例は下記の通りです。
・最高のパフォーマンスを示しているコンテンツは何か?
・新しいコンテンツのパフォーマンスはどうか?
・自分のコンテンツはウェブでどのように発見されるのか?
・自分のコンテンツにユーザーがアクセスする際、Google で何を検索したのか?
・自分のウェブサイトとコンテンツをユーザーに紹介しているのは、どの記事か?
(引用:Search Console Insights 公式サイト)
Search Console Insights を使用したい場合、まずはGoogle Search Console のユーザー登録から始めましょう。プロパティを所有しているユーザーなら誰でも利用できます。
GA4とは
GA4とは、第三世代のユニバーサルアナリティクスに次ぐ第四世代のアナリティクスとして、マーケティング業界の変化に対応するため、登場しました。2023年7月1日にはユニバーサルアナリティクスが終了し、GA4に完全移行するとの知らせが発信されています。これを受けて、マーケティング業界では急ぎ、GA4移行を進めているのが現状です。
GA4の特徴は大きく分けて5つあります。
(1)計測対象
計測対象をwebサイトのみから、webサイトとアプリの両者を対象とすることができ、両者を統合して分析可能に。
(2)レポート項目
レポート内容を、ユーザーを軸にし、かつライフサイクル全体を重視するように大幅に変更。
(3)ユーザーの識別方法
クッキーの利用から、①User ID、②Googleシグナル、③ブラウザ別クッキーの3種類によるユーザーの識別方法に変更。
(4)機械学習
新機能である機械学習の実装。
(5)BigQuery連携
従来画面上のレポート等の結果しか見られなかったところ、その元データをエクスポートできるようになり、より自身で詳細な分析が可能に。
ユーザーのライフスタイルの変化に伴い、オムニチャネルの発達やカスタマージャーニー全体を捉えた顧客理解の必要性が生じてきたり、個人情報保護強化を背景としたクッキーの廃止など、環境変化が大きい近年。GA4はそれらの環境下に対応できるようにリリースされたものであるため、GA4のデータはマーケティングを行う上で、必要不可欠な情報と言えます。
今回、今までできなかったGoogle Search Consoleとの連携がGA4も可能となったため、より精度の高いSearch Console Insightsでの測定が可能となるでしょう。まだGA4に移行していない方は急ぎ移行手続きに入りましょう。
また、Google Search Consoleとの連携も必須です。連携していない場合、Search Console Insightsは本来のパフォーマンスの20%しか能力を発揮できなくなります。
Google Search ConsoleとGA4との連携方法
Google Search ConsoleとGA4を連携するためには、まず、リンクするGA4のアカウントの編集者の役割とGoogle Search Consoleアカウントのオーナー権限が必要です。
Search Console のデータ共有機能を有効にしていきます。
【連携方法】
① まずは、アナリティクス アカウントにログインします。
② [管理] をクリックして、Search Console のデータ共有機能を有効にするプロパティに移動します。
③ 次に[プロパティ] 列の [プロパティ設定] をクリックします。
④ [Search Console の設定] までスクロールします。ここにウェブサイトの URL が表示されている場合、そのウェブサイトが Search Console で確認されており、変更する権限があることを示しています。ウェブサイトの URL が表示されない場合は、サイトを Search Console に追加する必要があります。
⑤ [Search Console] で、Search Console のデータを表示するレポートビューを選択します。
⑥ [保存] をクリックします。
(引用:アナリティクスヘルプ:[GA4] Search Console との統合)
GA4連携による分析結果・レポート
Google Search Console との連携により、自社サイトのオーガニック検索結果をアナリティクスで分析することができるようになります。さらに、検索結果でのサイトのランキングや、より多くのユーザーにアプローチしたランディングページや、コンバージョンに至ったユーザー数などを分析できるようになります。
また、連携によって、GA4 プロパティで 2つの新しいレポートを使用できるようになります。
一つ目は、Google オーガニック検索クエリ。検索クエリと、リンクされた Search Console プロパティに関連する Search Console 指標が表示され、Search Console のディメンションごとにデータの詳細を確認可能です。
二つ目は、Google オーガニック検索トラフィックです。ランディングページと、関連する Search Console およびアナリティクスの指標を表示。国やデバイスのディメンションごとにデータの詳細を確認できます。
以上のように、連携することで相乗効果となり、より分析情報の量と質を確保できるようになっています。
終わりに
様々なライフスタイルのある環境下で、的確にデータ取得をするためのGA4。これを連携させることでより正確なデータを得られ、測定精度も上がるでしょう。GA4への移行、Google Search Consoleの導入をしていない方はぜひ行ってみてください。
より良いパフォーマンスになるようツールを活用していきましょう。