Bing広告の配信方法を解説!Bingでリスティング広告を配信するメリット
リスティング広告(検索広告)の配信といえば、Google広告とYahoo!広告が二大サービスとして利用されています。一方で、Microsoftからも「Bing広告」がリスティング広告サービスとして提供されています。
この記事では、Bing広告の配信手順や、Bing広告を配信するメリットを解説します。
Contents
Bing広告の配信方法
Bingとは、GoogleやYahoo!と同じWeb検索サービスです。GoogleやYahoo!同様、リスティング広告の配信が可能です。一般的に「Bing広告」とはMicrosoft広告のことで、Bing面への配信を便宜上「Bing広告」と表現されることがあります。
Bing面への広告配信方法は2種類あり、「Yahoo!広告」か「Microsoft広告」からの配信となります。
Yahoo!広告から配信
BingはYahoo!広告の提携先のため、Yahoo!広告からBingに広告配信できます。
しかし、Bingへの配信を直接指定できるわけではありません。あくまでもYahoo!広告の配信面のなかの一つにBingがあり、必要に応じてサービス側がBingへ配信することもある、というものです。
Bingにピンポイントで広告配信したい方にはおすすめできないので、下記のMicrosoft広告を利用しましょう。
Microsoft広告から配信
Bing広告は、『Microsoft広告』から配信が可能です。こちらのページからMicrosoft広告のアカウントを作成しましょう。
Microsoft広告の配信画面は、Google広告と非常によく似た画面となっています。Google広告に慣れている方なら直感的に操作できるので安心してください。
例えばツール・設定画面についても下記のように類似しています。
↓Microsoft広告
↓Google広告
Google広告から設定のインポートが可能
Microsoft広告には、Google広告からのインポート機能が備わっています。Google広告で作成したキャンペーンをMicrosoft広告にコピーできるので、Google広告を利用している場合はぜひ活用しましょう。
Microsoft広告配信画面の右上「インポート」→「Google広告からインポート」からGoogleにログインし、該当アカウントを選択してインポートできます。
Google広告からインポート後は、Microsoft広告側でインポート設定の微調整やスケジュール自動化を行ってくれます。
また、インポート時に「高度なインポート」を選択すれば、インポート項目の選択や入札単価・戦略・予算調整なども可能です。
Bingで広告配信するメリットは?
「知名度の低いBingでわざわざ費用をかけて広告配信する必要がある?」という疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。ここでは、Bingの性質や特徴を踏まえて、Bingで広告配信するメリットを解説します。
Bingとは
Bingとは、Microsoft社が提供する検索エンジンで、Microsoft Edgeブラウザにおけるデフォルトの検索エンジンです。
日本国内ではGoogle、Yahoo!に次ぐ3番目のシェアを持っています。
Bingのシェア率と主要検索エンジンのシェア率を比較
Bingがどの程度使われているのか、シェア率を見てみましょう。国内の検索エンジンTOP3であるGoogle、Yahoo!、Bingのシェアを比較します。
検索エンジン | 全デバイス | PC | モバイル |
---|---|---|---|
76.97% | 72.32% | 80.8% | |
Yahoo! | 14.53% | 10.17% | 18.01% |
Bing | 7.54% | 16.43% | 0.09% |
※2022年12月時点のデータ
※参考:Statcounter
いずれのデバイスでもGoogleが圧倒していますが、PC(デスクトップ)においては今やBingがYahoo!のシェアを上回っていることがわかります。Internet Explorerの提供が終了した上、Microsoft Edgeのデフォルト検索エンジンとなっている影響が大きいのでしょう。
一方Microsoft Edgeが搭載されていないモバイルでは、Bingの利用者はほとんどいません。デバイスによって2番手、3番手のシェア率が大きく変動するので、広告戦略において念頭に置いておくとよいでしょう。
Microsoft Edgeのシェア率と主要ブラウザのシェア率を比較
同様に日本におけるブラウザのシェア率を見てみましょう。主要な4つのブラウザ(Chrome、Safari、Edge、Firefox)の、デバイス別シェア率は以下のようになっています。
ブラウザ | 全デバイス | PC | モバイル |
---|---|---|---|
Chrome | 49.15% | 60.35% | 32.72% |
Safari | 28.12% | 5.99% | 61.59% |
Edge | 13.97% | 23.32% | 0.20% |
Firefox | 4.57% | 7.07% | 0.92% |
※2022年12月時点のデータ
※参考:Statcounter
Microsft Edgeのシェア率も、やはりデバイスによる差がはっきりと見られます。PCではChromeに次ぐシェア率で、4人に1人はEdgeを使っているという結果でした。
これまでInternet Explorerを利用していたシニア層やレガシー企業が、IE提供終了後にそのままEdgeに移行しているのでしょう。
少なくともPCに限ればEdgeは一定のユーザー数を握っています。これらのデータを踏まえれば、Bingへの広告配信における戦略が見えてくるのではないでしょうか。
Bing広告のメリット
Google、Yahoo!と比較すると認知度が低いBingですが、実際のシェア率を見ると実はYahoo!と大差がないことがわかります。
それを逆手にとって、広告配信数の少ないBingにあえて広告配信することで、競合に対して優位性を取れる可能性もあります。
またMicrosoft広告の管理画面がGoogle広告と同様の感覚で操作可能で、Google広告からのインポート機能も完備。そのため操作や設定に手間取ることもなく、Microsoft広告のアカウントさえ作成すればすぐにでもBingへの広告配信ができます。
しかもBingのシェア率はPCのみYahoo!を上回るという特徴があります。そのうえBingが標準検索エンジンであるMicrosoft Edgeも、PCに限ればブラウザシェア率2番手です。このデータを照合すれば、ユーザー層も想定しやすいでしょう。
自社の商品・サービスの性質次第ではありますが、適切な戦略に基づいていれば認知度の低いBing広告でも効果を期待できます。
まとめ|Bing広告はMicrosoft広告から配信可能!戦略次第では有効な一手になり得るメリットも
以上がBing広告の配信方法・メリットの解説でした。
Bingへの広告配信は、Microsoft広告から下記の手順で実施できます。
- ①Microsoft広告のアカウントを作成
- ②キャンペーンを作成し、配信
- ③Google広告からキャンペーン設定のインポートも可能
また、Bingは検索エンジンとしての知名度は低いものの、広告配信するうえで下記のようなメリットもあります。
- 知名度が低いためあえて配信することで競合に対して優位に立てる可能性がある
- PCではシェア率がYahoo!を超えている
- シェア率が特徴的のためユーザー層が想定しやすく、戦略的に配信しやすい
- 配信画面がGoogle広告に似ているため直感的に操作可能
- Google広告からキャンペーンをインポートできるので、すぐに配信できる
GoogleやYahoo!での広告配信に行き詰っている方、新たな視点での広告配信を考えている方は、Bing広告も検討してみてはいかがでしょうか。